ストレスそのものは悪いものではありません。要は、そのストレスに対する適応力があるかどうかの問題です。さて、あなたや周りの人は、ストレスに強いでしょうか?
ストレスに対する適応力が欠けやすい人は、おもに4つのタイプに分けられるようです。たまりにたまると、極度のストレス状態や病気につながる危険性も高いので、気をつけましょう。
完全主義者で責任感も強く、努力家です。人から頼まれたら断れず、全部自分で背負い込みがち。でも、適当なところで妥協するなんて死んでもできません。しかも、少しでもうまくいかないと落ち込んでしまいます。ストレスに負けやすい人の中で、最も多いタイプでしょう。
何事においても、他人の失敗が許せません。人がミスをするとすぐ怒り、それがストレッサーとなってストレス状態を引き起こします。「キミはこんな計算もできないのか。ダメだね」「私の言うとおりにやればいいんだ」などと頭ごなしに言う人は、このタイプでしょう。
イヤなことでもはっきり断れない…。仕事が終わってまっすぐ家に帰りたいときでも、飲みに誘われると断れず、お腹一杯でも残しては悪いからと全部食べてしまう…。そして、あとから、くよくよ悩んだり自己嫌悪に陥ったり…。ストレスがたまらないほうがおかしいでしょう。
あれは大丈夫かな、これはうまくいくかな、などとついあれこれ心配してしまいます。結局「なんだ、心配することなかったんだ」と取り越し苦労だったことがわかっても、またすぐあれこれ気になり始め、心の休まる暇がありません。こういう人は、常に不安というストレッサーにおびやかされているようです。
以下のチェックは、アメリカで3,000人以上を対象に行った調査の結果によるものです。こういうタイプの人は、動脈硬化が主な原因である心臓病にかかる比率が、反対のタイプの人に比べて2~3倍であることがわかったといいます(動脈硬化はストレスが原因となって起こることが多い)。ストレスに負けないためには、こうした行動をなるべく減らすのが秘訣かもしれません。