疾患・特集

体温によって違う!?この夏の暑さの実感

平熱の低い人は暑さに弱いってホント?

平熱35度の人と37度の人は感じる夏の暑さの感じ方は違うのだろうか。
一説には高い人の方が高温に慣れているので、暑さに強いとも言われているが、実際はどうなのだろうか。
最近、話題になっているのが、自律神経失調気味だと暑さに弱いと言うこと。
もちろん暑さのみではなく、気温の上がり下がり、気圧の高低にも弱いと言う。

この自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、消化や呼吸などさまざまな内臓のはたらきをバランスよく司る神経。
夏には発汗作用を左右する大事な神経なのだ。
汗をかきにくく、内臓のはたらきが活発でなくなれば、当然夏は過ごしにくい季節となるのだ。
そしてこの自律神経失調気味の人に、体温の低い人が多い。
このあたりが「体温の高い人は夏に強い」という説の出所かもしれない。
もちろん体温が低いからといって即自律神経失調症というわけではないので、ご安心を。
自律神経失調症の症状は、朝起きるのがつらい、頭痛や倦怠感、それに寒くなってくれば冷え性とさまざまだ。
10代から50代の女性に見られることが多かったのだが、最近では元来体温の高いはずの子供たちが低体温で、朝ぐずぐずするので検査してみると自律神経失調症だということがあるそうだ。

低体温の人も高体温の人も湿気にご用心

夏に強い弱いは感覚や環境の要素が大きく影響することなので、体温や体型などで一律に答えを出すことは難しい。
夏大好き、海大好き、などという人は夏こそ我が季節と思い、ほかの季節よりはりきって過ごせば、暑さも気にならないかもしれない。
では今年の夏の暑さを考えてみると…、この夏は今までのところ、暑さよりも湿度の高さで、人々を苦しめているようだ。
整体の先生の話によると、肺や気管支が疲れている患者さんが、この夏は多いという。
これは、湿気が肌にまとわりついて皮膚呼吸が困難になっており、その分、鼻や口の負担が大きく、呼吸器系はかなり過剰労働に陥っているということ。
ノドや肺を是非いたわって(ちょっとタバコも減らしてみたり!?)、夏の後半を乗り切ろう!