疾患・特集

意外!?夏を苦しくするクーラーの話

温度差があなたを狙っている

冷房の効いた部屋に入った瞬間は、外気との差が大きければ大きいほど気持ちのいいものなのだが、実は身体にとってはこの暖冷の差が負担になる。
私たちの身体は、外にいる間は暑さに対応するために毛穴を開き、熱を放出しやすい状態に保たれている。
冷房の効いた部屋に入っても、身体はすぐに態勢を切り替えることができない。
本来なら熱を放出する必要のない環境で、熱を放出することになる。
環境の異変に気づいた自律神経はあわてて態勢を切り替える。
これを1日何度も繰り返せば、自律神経にかなり負担がかかることになる。
それがひどくなると冷や汗、めまい、頭痛、食欲不振を引き起こすことになるのだ。

男性と女性ではクーラーの効きが違う!?

このような症状はどちらかと言えば、女性の方に多く見られる。
なぜなら女性の方が男性より冷えに弱いからだ。
体温は内臓や筋肉の活動で作られるのだが、一般的に女性の方が男性より筋肉が約1割少ない
このため男性と同じように熱を作ることができないのだ。
つまり女性は一度冷えると、もとの体温に戻すのに男性よりも時間がかかることになる。さらに、夏でもスーツの男性と比べて、女性はシャツとスカートの薄着。
スーツ着用の男性の快適温度は20度と言われているが、女性にとっての快適温度は28度。なんと8度もの差があるのだ。
省エネのための空調温度は、28度。スーツ着用の男性には正直なところ暑く感じる温度だ。
冷房対策と言えば女性がするものという考えを捨て、健康のためにも男性も薄着することで、クーラーに頼らず涼しく過ごすことを考えてみてはどうだろうか。

クーラーに頼らず、清涼感を味わう

クーラーに頼らず過ごす方法としては、環境から見なおすのも良い方法である。
例えば、カーテンは、暑苦しく感じる色合いから、など涼しさを感じる色合いに変えてはどうだろうか。
日除けになどを利用するのも良い。これは、クーラーをかけた時にも、効き目が違うので、省エネにも効果的な方法といえる。

食に関しても、冷たい物ばかり飲んだり、食べたりすると、胃腸を弱めてしまうので、容器から涼しさを演出するのもおすすめ。例えば、あたたかい緑茶も、ガラスのコップを利用すると涼しく見えてしまう。
また、冷たいおしぼりを冷蔵庫に常備しておくと、外から帰ったときに、暑さでほてった体をスッキリさせる。