疾患・特集

夏バテは25度からやってくる

夏バテの現実原因

夏が大好き、「暑い暑い」といいながら食欲モリモリ、活動的な人には全く理解できない夏バテ。
夏バテさんによると、梅雨の時期の気温が25度になった頃から、お腹は空くが、いざ食べる段になると、お腹が一杯のような気がして食べる気持ちが失せ始め、夜も温度が下がらなくなってくると睡眠不足になり、だるい日が続くパターンに陥るとか。
こんな状況では、昼間の仕事や夜の付き合いに力も出ない…。

夏バテの原因は、暑さよりむしろ湿度なのだという。
暑さで汗をかくと皮膚がベタつき、この不快さが自律神経に影響、内臓器官のはたらきを低下させ、胃腸が活発にはたらかなくなり、食欲減退に至る。
これに暑い夜の「眠れない」がかさなり、次第に体力が落ち、元気がなくなる。

高温でもカラッとしたハワイなどでは、夏バテする人でも快適に過ごせたりするのも、湿気犯人説を裏付けている。
皮膚がベタつくのは多くの人が不快に感じることだろう。
しかし、それがどんな人の自律神経に影響するかどうかの数値や決め手は、いま一つ解明されていないという。

針灸の先生の話によると、「全てではないけれど、普段からあんまり食べることに熱心でない人が多いみたい」とのこと。
食べない分、冷たい飲み物ならノドの通りがいいとばかりに水分はとる。
すると膨満感を感じ、ますます食べたくなくなったりもする。
また女性の場合は、クーラーなどで身体を冷やし過ぎたりしていると、内臓の機能が低下していることも多く、ダブルパンチということになる。

夏バテを解消

胃腸にもリズムを作るために、朝はきちんと朝食をとり、1日の始めに胃腸を動かしてしまおう。
朝ならばまだ暑さも弱く、食欲も出やすい。

そして食べる行為には、目から入る情報も大きく影響している。
夏バテさんはこの季節、あまり暑苦しげな相手とは食事に行かない方がいいかも知れない。
こってりした物、湯気がもうもうと立っている物、色の濃い物は、胃にもたれて「キツイ」印象を持ちがちなので避けたい。
1人暮らしだからといって、作った料理を鍋のままテーブルに移動して、鍋からすするなどは暑さ倍増!
面倒でも器に移して食べるのが無難だ。
味噌汁や煮物は普通は熱いうちに食べるが、涼しい時間帯に作り置きして、冷やして食べたりするのも方法だろう。
その上でタンパク質や、ストレスに対抗するホルモン生成に欠かせないビタミン類、利尿効果のある野菜などをとり入れ、栄養のバランスをとりたいもの。

またベタベタ感一掃のために、着替えを会社のロッカーに入れておく、食事の前に簡単にシャワーで汗を流し、壮快感を得るようにするのもいいだろう。
夏バテで眠れない人は、やはりシャワーより体が休まるお風呂がいいようだ。
それも長く入ればいいという訳ではない。
長風呂や熱すぎる風呂はまた汗をよび、さっぱり感より不快感を感じてしまう。
ぬるめのお風呂につかって、汗が出る直前に上がる。
そして体をよく拭き、何か着て、水(湯冷ましがベスト)をゆっくり飲む
ここで汗が出たらまた着替えてから横になれば、ゆっくり休める。
夏バテに打ち勝つためには、食事も睡眠も量より質、で対抗しよう。