梅雨から夏、日本ではこの時期、水虫が風物詩となる。
テレビでは毎年、強力さをアピールする新しい水虫薬のCMが増え、日本での水虫天国ぶりがうかがえる。
そこで海外ではどうなのか、各国水虫事情について外国の人にインタビューしてみた。
来日8年、某英字新聞の記者の出身はアメリカ・ワシントン州。
彼は大学時代から水虫持ちだった。
アメリカでは水虫はAthlete's footといい、彼曰く「陸上の選手がなりやすいんだ、足に汗をかくからね。」ふむふむ。
「アメリカでは、湿気を外に逃すからウールの靴下をはくといいっていわれてる。
綿?ダメダメ。汗は吸うけど、それを逃がさないから」とのこと。
また夏になると、水虫薬のコマーシャルが日本ほどではないが増えるそうだ。
アメリカの水虫薬の主流はパウダー。
医者に行くというより、パウダーを使って何とかしようとする人が多いらしい。
さて、水虫を温存したまま来日した彼だが、ある時腰痛で訪れた日本の鍼の治療院で「水虫は、体に良くない水分がたまっているからなる」といわれ、その先生の鍼治療で水虫を克服、再発していないという。
「鍼がオススメ」が彼の持論となった。
ところ変わって、イタリアでは。
「水虫の話も水虫に悩んでいる人の話もほとんど聞いたことがない」と、ミラノに近い町の出身の男性。
彼は「イタリアは乾燥しているし、イタリア人は家に帰ると、すぐに靴を脱いで、スリッパに履き替えるから大丈夫なんだよ」という。
そして「伝統的な薬草を扱っている薬局には、ハーブからできた水虫薬も売っていたような気がするが、みんなあんまり関心ないよ。あっ、でもヨーロッパ全体がそうじゃなくて、例えばフランス人は家に戻っても靴を脱がないから、きっと水虫あるんじゃない?」と独断&偏見に満ちた意見。
じゃあ乾燥している地域には水虫はないの?とアラビア半島・オマーンの人に聞いてみると、「あります」との回答。
民族衣装にあわせた履き物がサンダルだし、降雨量も少ないので、水虫はないと思いきや。
ただし、病院で治療してもらえばきちんと直るらしく、一生水虫とお付き合いとか、足がただれるほどひどくなるといった話は聞いたことがないという。
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