疾患・特集

お口のニオイ気になります!

最近の女性はちょっと気にしすぎとさえ言われる口のニオイ。
彼女達のマメな歯磨きに比べ、ビジネスマンは口臭に無頓着ではないでしょうか。
口臭の原因の主なものは口の中の病気にあり。
口の中の病気を防ぎ、口臭をシャットアウトする奥の手とは…。

息はなぜ臭くなる?

お酒、たばこ、ニンニクや生のタマネギなど口にしたもので、息が臭いのは誰でもあること。
また寝ている間は唾液の循環が少ないので、起き抜けの息が臭うこともある。
これらは一過性のもので歯磨きや、消臭系のガムなどで次第におさまる。
また内臓の病気で口臭が発生することもあるが、これは口臭全体の2割程度。

口臭の最大の原因はというと、口の中が清潔でないことが引き起こす、虫歯・歯肉炎・歯周病(歯槽膿漏)なのだ。

防止策は3・3・3

これらの口の中の病気は、食べ物などが歯の回りに残り、それが蓄積し唾液の中のカルシウムと結びついて、歯垢(=プラーク)が歯周病などの原因となる細菌の栄養となり、細菌の活動が活発になることにある。
大切なのは口の中に食べ物などの細菌の栄養分を残さないための歯磨き。
すなわち食べたら磨くが口臭防止の第一歩なのだ。

食後3分を過ぎると細菌の活動は活発になるので、3分以内に3分間ブラッシングを3度の食事のたびにの「3・3・3」が基本。
毎食後はキツイという人は、朝食後と寝る前のせめて2回はきちんと歯磨きを。
歯磨き後にナイトキャップをたしなんだら、それも細菌の栄養になるので再度歯磨き!

ただし、歯垢は通常のブラッシングでは落ちにくいもの。
またいくら歯磨きをしていても、歯と歯肉のすき間や歯並びの悪いところはブラシが届かず歯垢が溜りやすいので、歯医者さんで少なくとも1年に1度は検診がおすすめ(歯垢除去やブラッシング指導も保険の範囲)。
舌についた舌苔(歯垢と同じ原因)も口臭を発生させるので、舌が白や黄色になっていたら、薬局などで売っている舌のクリーナーや毛先の柔らかい歯ブラシで優しく舌を掃除するとよい。