疾患・特集

みんな健康を気にしている

健康食品は1960年(昭和35年)ごろに発売され、その後一時的な低迷期を過ぎて、80年代後半からその市場は再び拡大されました。平成になってからも、成長率は2桁のプラスの伸びを続けてきましたが、ここ1、2年はプラスながらやや頭打ちになってきています。
現在の市場規模はだいたい8000億円前後と見られていて、一般大衆薬の生産額9200億円(95年)に近づきつつあります。

健康食品の市場規模

日本健康・栄養食品協会の市場規模推計では、約4995億円という数字が出ています。上位10品目は以下の表の通りです。
この推計を94年10%、95、96年の2年間を5%の伸びで計算すると、現在は約6000億円ということになります。
矢野経済研究所では、出荷ベースで95年度が約4160億円、96年度は約4300億円(前年比3%増加)としています。
「健康・栄養食品事典」(東洋医学舎刊)では、業界の売上高を95年が9900億円、96、97年の見込みが1兆2500億円と推計しています。この推計は野草茶(ウーロン茶など)やミネラル水、自然食品を含んだものなので対象が広くなっています。

健康食品、品目別末端市場規模推計額
(上位品目、単位:億円)

食品群 金額
ローヤルゼリー 550
クロレラ食品 550
ビタミンC含有食品 350
キチン・キトサン 300
プルーンエキス 300
植物繊維加工 250
オタネニンジン根加工 250
たんぱく加工 250
アボガドオイル 200
アロエベラ 200

資料:(財)日本健康・栄養食品協会(1994年3月)