疾患・特集

内用薬は消化管で吸収され薬効が現れる

薬用量の自分の判断は副作用を起こす原因

内用薬(内服薬)は経口投与して、消化管で吸収され薬効が現れるものです。どこでも簡単に服用できるというメリットがあります。
一方、胃腸障害が起こりやすい、飲食により吸収率に差がある、消化管・肝臓で代謝された後に血液を介して全身に分布するので有効量が少なくなる(初回通過効果という)といったデメリットがあります。
医療用医薬品の場合は、服薬指導をきちんと守る、大衆薬は使用説明書に従って正しい使い方をすることが必要です。
まず、決められた薬用量を守ること。薬の量は年齢、体重、性別、体質、症状などによって異なりますので、自己の判断で加減してはいけません。副作用の大きな原因になります。

飲み忘れた時は、気付いた時点で1回量を飲む

次に服用時間です。食前・食後・食間など、薬により服用時間が違うのは、薬効を最大にし副作用を抑えるためです。
迷うのは食事を取らなかった場合でしょう。かいよう治療薬などは、薬だけでも服用しなければなりません。糖尿病治療に使う血糖降下剤は、食事を取らない場合は服用してはいけません。低血糖を起こし意識不明になることもあるからです。
飲み忘れた時は、気付いた時点で1回量を飲みます。次の服用時間まで2~3時間しかない時は1回飛ばします。これが原則です。主治医の指示に従いましょう。
食後に服用する薬は、空腹で飲むと胃腸障害を起こすことがあります。