疾患・特集

リラックス効果を上げる上手な入浴法

ぬるめのお湯がいい訳は

交感神経の活性が低下して、副交感神経が優位になっているリラックス状態は、深部体温(体の奥の方の温度)が低下している時に起こることが知られています。
手足が暖かくなると眠くなるのは、深部体温が低下する時に体温が体表面に放散された結果なのです。
従って、あまり熱いお湯だと交感神経を刺激したり、体を暖め過ぎると深部体温まで上がってしまい、リラックス状態は得られにくくなります。 ちょっとぬるいかな、という程度のお湯にゆっくりとつかるのが、深部体温を上げずに体表面の緊張を緩めるという点で、リラックス効果が一番あるのです。

ゆっくりと湯につかるためには

せっかちで、ゆっくりお湯につかっていられないという人は、湯につかりながら好きな歌を2、3曲歌うようにすると結果的にお湯にゆったりとつかることになります。
回りの状況が許すなら、大きな声を出して歌うとストレス発散効果は倍増します。この場合も、湯が熱いとのぼせてしまいますから、ややぬるめの湯にするといいです。
ただし、温泉の場合は蒸気のガスに有効成分が含まれている場合が多いので、湯船近くでのんびりしているだけで、湯につかっていなくても入浴効果が期待できます。