疾患・特集

腹式呼吸を身に付ける

呼吸からリラックス状態を作る

一般に「肩で息をする」ようなせっぱ詰まった呼吸の場合は、基本的な横隔膜の運動の外に胸筋を緊張させ、胸こう内を広げて息を吸っている状態です。
この呼吸は、短時間に数多くの呼吸をして、全身に多くの酸素を送るのには適していますが、深くゆったりした呼吸はできません。
これに対して、腹筋を使ったゆっくりとした呼吸は、心身がリラックスした状態で行われるもので、自律神経のバランスがいい状態を示しています。
これを利用して、腹式呼吸を意識的にすることで、リラクゼーション効果を得ることも可能なのです。

腹式呼吸のレッスン

  1. 下腹部に手を当てて、息を吸う時にお腹が膨らみ、吐く時にへこむように意識する
    ・無理に腹筋を緊張させて膨らませたりへこませたりしないように心掛ける
    ・深い呼吸といっても、吸う息、吐く息が長くなり過ぎないように、快い程度の自然な呼吸を心掛ける
  2. お腹の前で何かを捧げ持つように両手のひらを上に向ける
  3. その手をゆっくりと上げながら、お腹を膨らませて息を吸う
  4. 肩の高さで両手のひらを下に返す
  5. その手をゆっくりと降ろしながら、お腹をへこませて息を吐いていく
    ・手を動かす時に、肩に力が入らないようにする