疾患・特集

自覚できないストレス

ゆでガエルの怖さ

カエルを熱いお湯に入れるとびっくりして飛び出しますが、水からゆっくり煮ていくと熱くなるのに気付かずに逃げるきっかけを失い、最後にはゆで死んでしまう、というたとえ話があります。
感覚は、少しずつ慣らしていくと、どんどんまひしていくことを表現したもので、ストレスに関してもこれは当てはまります。
仕事上の失敗や新たに生じた不満などは、はっきり自覚される急性ストレスです。自覚できない程度の軽い疲れや責任の重さなどは、長い時間をかけて静かにたまっていく慢性的なストレス反応です。

感情の起伏が乏しくなっていたら

不満や怒りを感じないから不快ストレスはない、という人がいます。その中には本当にストレス耐性が高く、ほとんどの刺激を快ストレスとして受け止めている人も確かにいます。
しかしその一方で、自覚されない慢性ストレスのために生き生きした感情の起伏が弱くなっている場合もあるのです。
最近あまり腹が立たない、そのかわりうれしいこともあまりない、というような、刺激に対して鈍感になっているような場合は要注意です。
まずは自分の中に慢性ストレスがたまりつつある、ということを自覚すること、それがストレス解消の第一歩となります。