疾患・特集

管理職の背負うストレス

管理職では、仕事の量より仕事の質がストレスのもと

現代の労働者は、年々ストレスを感じる割合が増えています。なかでも、専門・技術・研究職、販売・通信・サービス職についで管理職もストレスを感じる割合が高いことが労働省の調べで分かっています。
管理職と非管理職を比べると、そのストレスを左右するものが多少違ってきます。非管理職が仕事の量でストレスを感じることが多いのに対し、管理職では仕事の質がストレスの原因の約半分を占めると回答しています。

状況の急変時にのしかかる管理職層への負担

高度成長期の日本を突然襲ったオイルショック期(1973、1979年)には、管理職に急性心筋梗塞で倒れる人が急増したといいます。また、数年前のバブル時にも、過労死の中には管理職層が多数含まれていました。
これらは不況・好況の違いはありますが、いずれもかつてない経済変動の嵐という点では一致しています。
このように状況が急変する時、管理職は、的確な状況判断とそれに対応するための創意工夫が求められることになります。このような要求度の高さから来る負担のストレスがきっかけとなって、心臓発作や過労死が増えた可能性も考えられるのです。