疾患・特集

ストレスの源となる睡眠不足

太陽のリズム、取り入れていますか?

私たちの体は、1日24時間の環境変化に合わせてホルモンの分泌量や免疫力、気分の調子まで変化します。これは太陽が昇って活動が始まり、太陽が沈んで休息するという自然の動きに適した変化です。
この変化のリズムが乱れると、ホルモンも精神状態も免疫も調子がおかしくなってきます。これは、生体にとって大きなストレスなのです。
特に睡眠と覚せいは、私たちの生活リズムのメトロノームのようなものです。睡眠時間がばらばらだったり睡眠不足が続くと、そのために体全体の規則正しいリズムが乱れてしまうのです。

血圧から心筋梗塞まで影響する睡眠不足

睡眠不足は生体リズムの乱れだけでなく、交感神経の過剰興奮などさまざまな面でストレス反応を引き起こす要素になります。
例えば、高血圧の症状が睡眠不足によって悪化するのも、不眠→交感神経の活性化が関係していると考えられています。
また、急性心筋梗塞で入院した人を調べた結果、睡眠不足が発症の引き金であることを示した調査結果もあります。太陽のリズムに逆らわない規則正しい生活で、十分な睡眠を取ることが不快ストレスをためないための大きなポイントなのです。