疾患・特集

大量飲酒者とは?

日本の大量飲酒者は約234万人

たくさんお酒を飲む人を大酒家といいますが、日本では統計的に大体毎日純アルコール量で、150ml以上飲んでいる人を「大量飲酒者」といっています。
この量は、それぞれのお酒に換算すると、日本酒約5合半、ビール大瓶約6本、ウイスキーではダブルで約6杯以上ということになります。WHOの計算方式によると、平成5年の統計から日本の大量飲酒者は約234万人と推定されます。

アルコール依存症による問題行動

アルコール依存症は段階的に進んでいきます。初めてお酒を飲む初飲期から、習慣性飲酒期となり、さらに大量飲酒期を経てアルコール依存症になります。ですから、厚生労働省はこの大量飲酒者をアルコール依存症に近い存在とみなしています。
大量飲酒者は、警察に保護されるなどの社会的問題行動、無断欠勤などの職場的問題行動、家族解体につながる家庭的問題行動を起こすことが多くなっているといわれています。
また、大量飲酒の段階からアルコール依存症になるまでの期間は意外に早く、なかなか止められないようです。大量飲酒者でも問題行動が最近増えてきたら、早めに専門の医師を受診した方が良いでしょう。