疾患・特集

諸外国のアルコール医療

ノルウェーでは一つの県に一つは医療施設がある

アルコール問題はその国にとって重大になる可能性があるので、どの国でも真剣に取り組んでいます。アルコールへの対応が進んでいる国では、一般医療システムとは別にアルコール問題に対処する施設があります。

その代表的な国がノルウェーで、19の県がありますが、その一つ一つに少なくとも1施設あります。治療方法も患者によってそれぞれ変えています。オーストラリアやイギリスでも、アルコールで問題を抱える人に対してきめ細やかな対処をしています。

精神病院の一般病棟のケースも多い

ところが、ケニアのように精神病院の一般病棟が、アルコール問題の治療の場となっている国も多いようです。また、メキシコなどのように罪悪感の問題として、カトリックの牧師が教会でお説教をするだけという所も見られるようです。
また、アメリカでは1980年代の半ばに依存症の入院治療が急速に伸びて、医療コストに重大な影響をもたらしました。そのため、入院や外来治療期間の短縮化が進む傾向にあります。なお、最近ではアルコール問題を早い段階で発見し、早期治療をしようという考え方が多くの国で取り入れられています。