疾患・特集

アルコール依存症とは

飲酒パターンが病的

アルコール依存症とはすでに心理的、身体的依存に陥っている病気です。つまり、何をしてでもお酒を飲みたいという強烈な欲求と、お酒を断つと激しい禁断症状が出るような状態なのです。

具体的にいうと、飲酒パターンが病的なことが特徴です。宴会など機会がある時だけ飲む「機会飲酒」や、晩酌や寝酒など習慣的に飲酒する「習慣性飲酒」の場合は、飲む量が適量であれば正常な飲酒といえます。
ところが、自分で自分の飲酒をコントロールできなくなり、飲みだしたら止まらなくなったら病的な飲酒です。たとえ、1回に飲む量が少なくても、1日に一人で日常行動の合間に何回も飲むようになると、アルコール依存症と見なされます。

連続飲酒は終末状態

さらに、飲む量が増えて一人で飲んで寝て、起きてまた飲む「連続飲酒」は、アルコール依存症の終末状態といえます。
また、アルコール依存症を判断するのに、どれくらい飲めるかのという「耐性」を調べる方法もあります。例えば、血中アルコール濃度が0.15%でも酔わないかどうかを見ますが、これは体重60kgの人が30~60分でビール大瓶3本飲んでも酔わないかどうかに相当します。
そのほか、アルコール依存症の診断にはいろいろな自己診断法があります。