疾患・特集

きっとあります、自分にあった禁煙法

一人でトライするか講習会形式か

禁煙を希望している人のためには、色々な禁煙指導の方法が開発されています。
禁煙はしてみたものの三日坊主で、ただ一人自分の意志の弱さを嘆き、悩む……。もうそんな時代ではありません。行動科学の成果を生かしたノウハウも取り入れられています。

禁煙指導には個人的な方法と集団的な方法があります。個人的な方法には、コンピュータを使った禁煙プログラム、テキストを書店などで購入したり郵送で入手したりといったもののほか、医師による指導を含めてもいいかもしれません。これらは、時間的に自分の都合に合わせやすい、費用が比較的安いなどの利点はありますが、問題はなんといっても成功率がいいとは言えないことでしょう。
集団的な方法には、病院・保健所・職場での禁煙クリニック・講習会などがあります。もちろん、個人的な方法と集団的な方法の両者を組み合わせることも可能です。

環境づくりも成功の大きな要素

いずれを選ぶにしても、周囲の人に禁煙の意思表示をして協力をあおぐ、喫煙空間を制限するなど、環境づくりが大切です。禁煙経験者を対象にしたある調査では、成功者はわずか11%でした。しかし、何回も取り組むことが禁煙の成功につながります。
ニコチンガムなどを利用した代替療法の開発、客観的な成果の評価法の考案などによって、いまでは随分効果的な禁煙指導ができるようになっています。