疾患・特集

動的運動は心臓にいい

動的運動と静的運動

運動には2つのタイプがあります。動的(ダイナミック)運動と静的(スタティック)運動です。
前者は、ウォーキング(速歩)やジョギング、水泳などのように全身の筋肉を弱く長時間にわたって使う運動ですが、後者は、相撲、柔道、レスリングなどのように短時間に大きな力を出す運動です。

動的運動は血圧が上がらない

動的運動は、筋肉の緊張とし緩を繰り返すことによって、全身の血液の流れが良くなり、筋肉にも多くの血液が回ってゆきます。
ウォーキングやジョギングなどのそれほど強くない運動の場合、収縮期血圧は上がらず、140~160mmHg程度です。また、拡張期血圧にもほとんど変化がありません。
収縮期血圧とは心臓が収縮して血液を送り出した時の血圧で、中高年の安静時はおよそ140mmHg未満であることが一般的です。一方の拡張期血圧は、血液を送り終えて拡張した時の血圧で、同じく90mmHg未満であることが一般的です。
つまり、動的運動は血圧が上がらないことから心臓への負担が少ない、体にいい運動なのです。