平成9年、厚生労働省は、生涯を通じた健康づくりのための身体活動のあり方をまとめた「健康づくりのための年齢別・対象別身体活動指針」を策定しました。
この指針のなかでは、これまでの運動に対する考え方を広げ、生活のなかで体を動かすことのすべてを「身体活動」ととらえています。
例えば、家事や労働といった日常生活のなかの活動や趣味、レジャー、ボランティア活動なども身体活動の対象ととらえています。
身体活動を定義付ければ、「安静にしている時よりも多くのエネルギー消費を伴う活動」ということになります。
表は、それぞれの生活活動強度におけるエネルギーの目安です。この表を参考にして、日常の中でできるだけ身体活動を活発にするように工夫してみます。
年齢 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~64歳 | |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 男 | 2550 | 2500 | 2400 | 2300 | 2100 |
女 | 2000 | 2000 | 1950 | 1850 | 1750 |
エネルギー単位:kcal
年齢 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~64歳 | |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 男 | 2250 | 2200 | 2150 | 2050 | 1900 |
女 | 1800 | 1750 | 1700 | 1650 | 1550 |
エネルギー単位:kcal
年齢 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~64歳 | |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 男 | 3050 | 3000 | 2900 | 2750 | 2500 |
女 | 2400 | 2350 | 2300 | 2250 | 2050 |
エネルギー単位:kcal
年齢 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~64歳 | |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 男 | 3550 | 3500 | 3400 | 3200 | 2900 |
女 | 2800 | 2750 | 2700 | 2600 | 2350 |
エネルギー単位:kcal
生活活動強度と指数 | 日常生活の例 | 日常生活の内容 | |
---|---|---|---|
生活動作 | 時間 | ||
Ⅰ (軽い) 0.35 |
睡眠 座る 立つ 歩く |
8 12 3 1 |
運動、買物など1時間程度の歩行と軽い手作業などや家事などによる立位のほかは大部分座位で事務、勉強、談話などをしている場合 |
Ⅱ (中程度) 0.50 |
睡眠 座る 立つ 歩く |
8 7~8 6~7 2 |
通勤、買物のほか、仕事などで2時間程度の歩行と事務、読書、談話による座位のほか、機械操作、接客、家事などによる立位時間の多い場合 |
Ⅲ (やや重い) 0.75 |
睡眠 座る 立つ 歩く 筋運動 |
8 6 6 3 1 |
農耕、漁業、建築などで座位、立位、歩行のほか、1日のうち1時間程度は重い筋作業に従事している場合 |
Ⅳ (重い) 1.00 |
睡眠 座る 立つ 歩く 筋運動 |
8 4~5 5~6 4 2 |
1日のうち2時間程度は激しいトレーニングとか木材の運搬、農繁期の農耕作業などのような重い筋作業に従事している場合 |
出典:「国民衛生の動向」( 1997年版)厚生統計協会