疾患・特集

運動中には適度の水分補給を

汗をかいたら水分を

今ではほとんど聞かなくなりましたが、かつては「運動中には水を飲むな!」と言われたものです。そう言われた人たちは、なぜいけないのか教えられないまま、それに従っていました。
先の論の根拠となっていることは、発汗により疲労度が増すと考えられたからです。

しかしこれはかなり前から、適切な指導法ではないと言われるようになってきました。
人体には、正常な活動ができる一定の体温を保つため、汗を出して上がり過ぎた体温を下げる機能があります。運動すると汗が出るのはそのためです。
しかし大量に汗をかくと、血液中の塩分濃度が増してしまうため、十分に水分を補給する必要があります。
水分を補給しないでいると、熱射病などの症状が出始めます。これは一般には脱水症状と言われるもので、水分不足から発汗が十分に行われず、体温が上昇し、倒れて しまうのです。ひどい場合には死に至ることもあります。

スポーツドリンクがいい

運動中、水を飲む際には、いっぺんに大量に飲まず、少しずつ飲んで胃の中にだぶつかせないようにするのがこつです。
また、汗は単なる水分の脱出ではなく、多くのミネラルも失います。ミネラルの入ったスポーツドリンクでの水分補給はその点で効果的です。