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脂肪を落とすための速歩の仕方

脂肪が燃えるのは20~30分後

速歩で体の脂肪を取り除きたいと考えている方も多いと思います。そこで考えなければならないことは、運動量が少なければ脂肪の燃える量は少なく効果は上がらないということです。
運動を始めると、まず筋肉内の糖分がエネルギーとして消費され、次に血液中のブドウ糖が消費され、糖分を使い終えてから、最後に脂肪がエネルギーとして使われるのです。
このように脂肪燃焼に行きつくまでには、少なくとも20~30分以上運動を続けることが必要です。従って、短期間の計画でなく、長期計画で行わなくてはなりません。
例えば1日70分間速歩をすると消費エネルギーは300kcalとなります。これを毎日続けると1年で10万9500kcalです。9kcal分の運動で脂肪1gが燃焼されますので、12kg強の脂肪を燃焼させることに相当します(109500kcal÷9kcal)。
何年間にわたって貯め込んだ脂肪ですから消費するのも時間が掛かります。

長時間の速歩が効果的

さて、運動は激しいものほどエネルギーの燃焼は大きいので、それだけカロリー消費量が高いといえます。しかし、100m走などの短時間の運動では効果がありません。そのエネルギーには脂肪より糖分が使われるという代謝のメカニズムがあり、激しい運動が脂肪を燃焼させるのに好都合というわけにはなりません。
従って、体の脂肪を取り除くためには、できるだけ長時間、毎日か1日おきくらいに速歩を続けるのが一番の近道といえましょう。