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ビタミンB剤はB群複合剤で取るのがいい?

エネルギー変換にかかわる

ビタミンB群にはB1やB2、B6、B12などの種類があり、それぞれの主なはたらきは次の通りです。

  • ビタミンB1
    体内に取り入れた糖質を分解してエネルギーに変える代謝を促進したり、脳の中枢神経や手足の末しょう神経が正常にはたらくように作用しています。
  • ビタミンB2
    糖質、たんぱく質、脂質を体内でエネルギー源として変換するのに不可欠なビタミンです。目、皮膚、口内の粘膜の発育や機能を助けます。
  • ビタミンB6
    たんぱく質や脂肪の代謝に必要な栄養素です。細胞の新陳代謝を促進します。
  • ビタミンB12
    たんぱく質の代謝や血中の赤血球の成熟過程に重要なはたらきをしています。糖質や脂肪の代謝にも関係しています。

種類を多く取る方がいい

これらを見ると、どのビタミンB群も糖質、たんぱく質、脂質などのエネルギー変換にかかわっており、お互いが連携してはたらいていることがよく分かります。
従って、ビタミンB群の種類を多く摂取すれば、その分エネルギー変換が高まり、疲労がたまった人や疲れやすい人は早く回復することができます。
このような症状がある人が、ビタミンB剤を利用するときには、なるべくB群複合剤で取ることが望ましいといえます。