疾患・特集

日本人はカルシウムが足りない

良いとはいえない吸収率

カルシウムは不足しやすいミネラルです。体重1kg当たり10mgと定められているので、60kgの人なら所要量は約600mgということになります(成長期では800mg、妊婦の場合は1100mg)。
カルシウムは腸管上部から吸収され、ビタミンDによって吸収が促進されますが、食品中のほかの成分(例えば、ホウレンソウのシュウ酸や穀類、豆類のフィチン酸)によって若干吸収が妨げられます。
吸収率は年齢や体調、食べ物の種類や摂取形態によっても異なりますが、他の食品成分に比べて必ずしも良いとはいえません。日本人はカルシウム含有量の多い乳製品などの摂取量も少ないので、カルシウムが不足がちになるのです。

カルシウムの欠乏は、骨そしょう症を招く

カルシウムの欠乏の原因は、摂取不足、吸収率の悪さ、ビタミンDの欠乏によることが多いといえます。カルシウムの欠乏は、骨・歯の軟弱化、成長不良、骨そしょう症などの誘因となります。