疾患・特集

ビタミンEで脂肪の酸化を防ぐ

脂肪の酸化は老化の原因

脂肪の酸化によって生じた過酸化脂質や二次的に生じたアルデヒド類は、たんぱく質や核酸を傷つけ、病気や老化の原因になるといわれています。
酸化の原因の一つにフリーラジカルがあります。
フリーラジカルは対になっていない電子を持つ原子、または分子種のことです。余分な電子があったり電子が1個足りなかったりするため不安定で、回りの組織から電子を奪ったり逆に電子を与えたりして組織障害をもたらします。
代表的なフリーラジカルには、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカルなどの活性酸素、一酸化窒素ラジカルなどがあります。過酸化脂質もこの一種で、血管壁を障害したり、細胞の中に入り込んで遺伝子を傷付けたりします。

ビタミンEには抗酸化作用がある

緑黄色野菜、胡麻・アーモンド・ピーナツなどの種実類、豆類などに多く含まれるビタミンEには、抗酸化作用があり脂肪の酸化を防ぎます。
脂溶性で、脂肪と一緒に取る方が吸収の良いビタミンEですが、動物性食品にはあまり含まれていません。
動物性脂肪とビタミンEを一緒に取ると吸収も良く、脂肪の抗酸化作用を持つビタミンEのはたらきを生かすことができます。