疾患・特集

LDLの増加はこうして防ぐ

総摂取エネルギーを適正に

LDLは動脈硬化を促進する悪玉コレステロールです。LDLを減らすには、肝臓で合成されるコレステロールを減らすため、まず総摂取エネルギーを適正化することが大切です。総摂取エネルギーは標準体重に仕事量の軽重を考慮して求めます。
また、3大栄養素のうち総脂肪は30%以下に制限します。具体的には脂質20~25%、タンパク質15~20%、糖質55~65%です。

1日の総コレステロールを300mg以下に

次に、1日の総コレステロール摂取量は300mg以下に制限します。ちなみに卵には1個当たり250mgのコレステロールが含まれています。
摂取する脂肪の中身では、飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪を取り過ぎると、肝臓でのコレステロールの合成が高まるとともに、動脈硬化を促進するLDLを取り込んで処理する、肝臓のLDL受容体のはたらきが悪くなります。その結果、LDLを上昇させますから、取り過ぎないよう注意が必要です。