疾患・特集

降圧薬を飲んでいても血圧が下がらなければ意味はない?

降圧薬の種類

降圧薬には、大別して、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬、ARB、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張薬などがある。
また血圧の上昇に精神的な要因が大きくかかわっている場合に抗不安薬を使用することや、血中の総コレステロールや中性脂肪が多いタイプには、動脈硬化の発症・進行防止のため、脂質代謝改善剤を投与することもある。

種類が変われば、効果の仕組みが変わる

降圧薬は、種類によって血圧を下げる仕組みが異なり、高血圧の程度、年齢、性別、また内臓疾患や血液異常の有無などにより選択される。
通常の場合、医師は、まず第一選択薬として必要最小限の量を処方して、様子を見る。血圧の低下が見られなかった場合は、第一選択薬の増量、あるいは他の降圧薬への変更または併用を選ぶことになる。

定期的に血圧をチェックしよう

高血圧には、複数の要因が複雑に絡み合っている場合が多いため、あるメカニズムを抑制すると、ほかのメカニズムが反動で強くはたらき、うまく降圧効果を得られない場合がある。
降圧薬を使用し始めたら、定期的に受診して血圧をチェックし、効果的に降圧作用が得られているかどうか判断する必要がある。