疾患・特集

体に不可欠なたんぱく質をしっかり取る

たんぱく質は体内で作れない

たんぱく質は皮膚や筋肉、内臓などを作るのに不可欠で重要な栄養素です。細胞やホルモン、酵素、免疫を担う抗体もたんぱく質から作られています。十分なたんぱく質を取ることによって抵抗力をつけ、病気を予防することができます。
体に不可欠なたんぱく質は、20種類ほどのアミノ酸の組み合わせでできています。このうち体の中で作ることができず、食物から取らなくてはならない8種に、ビスチジンを加えた9種類が必須アミノ酸と呼ばれています。

男性で70g、女性で60g

食品に含まれるたんぱく質は、食べたらそのまま人間のたんぱく質になるわけではありません。たんぱく質は消化されてアミノ酸に分解され、その形で腸管から吸収され、人間の体たんぱくに組み直されるのです。
必須アミノ酸をバランス良く含んでいるたんぱく質が、良質なたんぱく質です。肉や魚、牛乳などの動物性食品のたんぱく質の方が、穀類や芋などの植物性たんぱく質より良質です。
たんぱく質の1日の摂取量は、男性で70g、女性で60gが目安です。
糖質や脂質は余った分を体に蓄えておくことができますが、たんぱく質はできません。つまり、たんぱく質は食べだめができないので、毎日しっかり取る必要があります。