疾患・特集

緑黄色野菜を毎日食べる

カロチンやビタミンAを多く含む

緑黄色野菜とは、可食部(食べられる部分)100g当たりカロチンが600μg以上入っている野菜をいいます。ホウレンソウ、パセリ、シュンギク、シソ、コマツナ、大根の葉、ニンジンなどの有色野菜です。
緑黄色野菜はがんの予防になると注目を集めていますが、これはカロチンやビタミンAががん細胞の増殖を抑えるはたらきを持っているためです。
ビタミンAは、動物の肝臓やバター、卵黄などに含まれていますが、緑黄色野菜の中に含まれているカロチンが人間の体内に入るとビタミンAに変わります。日本人の場合、緑黄色野菜から取るビタミンAが圧倒的に多いのです。
緑黄色野菜はカロチンだけでなく、ビタミン、ミネラルもたくさん含まれています。ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄、カリウム等も、ハクサイやキュウリなどの淡色野菜と比較すると2~3倍多く含まれています。

適量を毎日続けて取ることが大切

緑黄色野菜はがんだけでなく、高コレステロール血症、高血圧の予防や治療にも効果があることが分かっています。
健康に良いとか、がんに効くとなると、いきなりホウレンソウを生で食べたり、ニンジンジュースを飲んだりする人もいますが、適量を長く続けることが大切です。野菜でお腹がいっぱいになり、ご飯や肉を食べないというのではかえって健康を害してしまいます。