おしえて先生

フレサインの件

kuro96(5e79893254)・40~49歳男性 2023/10/13 投稿

今回の検査結果に驚いています。
週1~2回の運動(バスケットボール)や毎日の通勤往復合計1時間(自転車・徒歩)で行っているのに筋肉量が減っていく原因は何でしょうか!?また対策を教えて下さい。

フレサインはフレイルリスクを唾液の活性酸素を消す力で判断します

フレサインはフレイルリスクを唾液の活性酸素を消す力で判断するもので、その力が弱い場合にフレイルのリスクが高いという結果になります。

なぜかというと、唾液はいわば全身を移す鏡であることから、唾液の活性酸素を消す力が弱いと全身でも活性酸素を消す力が弱い、つまりは筋肉を含めた全身が活性酸素によるダメージを受けやすい状態にあると考えられるからです。

したがって、現在の状態が長く続くと、将来的に口と全身の虚弱状態であるオーラルフレイル・フレイルになる可能性があると考えられます。

しかしながら、リスク値が大きくても活性酸素による筋肉や全身へのダメージがすぐに現れるか現れないかは人それぞれです。
例えば、老化も活性酸素が関与しますが、同じ年齢の方でも若く見られる方もいれば逆に年を取ってみられる方もいらっしゃいます。
それと同じように、さまざまな要因が重なり、老化やフレイルは進行します。

現在、バスケットなどのスポーツをされていることや、通勤も問題ないようですので、まだ筋肉や全身への影響が見られていないと思います。
ただし、バスケットなどの激しいスポーツは一般的に活性酸素を増やしますので、活性酸素の側面だけから考えますと、長時間続ける場合に注意が必要です。

一方、出勤に関する運動は徒歩であることと、一時間以内でありますので、活性酸素を増やすような習慣ではなく、むしろ、活性酸素を減らす適度な運動なので良い習慣です。

フレサインはオーラルフレイルやフレイルの将来のリスク情報を知ることができるのが特徴です。
事実、ご質問者さまの結果では唾液の活性酸素を消す力は弱まっていますが、唾液量は正常ですので、まだ筋肉や全身にも影響がすぐに現れる状況ではないと思われます。
ただ、実際の筋肉量については専門医に診て貰わないと分かりませんので、ご心配でしたらフレイルの専門医への受診をおすすめいたします。

今回の結果は、今から将来のオーラルフレイル・フレイルの予防・対策ができるチャンスだとお考えください。

活性酸素を消す力が弱いことへの具体策として、適度な運動は活性酸素を消す力を高めてくれます。
情報量が少ないので、一般的コメントとなりますが、年齢が高い方でしたら、30分程度の速歩ぐらいの運動量が適度な運動の目安ですので、今通常の通勤で行っている程度の運動を継続して、バスケットのような激しい運動は適度な時間で切り上げるようにするなど、過度にならないように工夫をしてみてください。

他の対策として食事内容も重要ですので、情報がないのでこれも一般的なコメントになりますが、毎日の食事で活性酸素を消す、抗酸化食品を選んで食べるようにしてください。
年齢が高い方でしたら、活性酸素を消す抗酸化酵素が年齢と共に弱くなっていきますので、まずは活性酸素を消す物質であるビタミンと抗酸化酵素の働きに必要なミネラルなどを豊富に含む野菜など多く摂るなど、食習慣を変えるのも一つの方法です。

これらの対策を取りながら、フレサインで定期的に唾液の活性酸素を消す力を確認して、自分のライフスタイルに合った健康習慣により歯周病を含めた将来のオーラルフレイル、フレイルを予防してはいかがでしょうか?

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