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マスティックは、ギリシャ南東部エーゲ海に面したヒオス島だけに自生するウルシ科の樹木から採れる樹液です。粘性のある天然ガム質で、毎年7〜9月頃に木の幹に傷をつけ、そこから採取します。最初は無色透明ですが時間がたつにつれて固くなり、やがて黄金色に変化していきます。その形状が涙のような形をしていることから、ヒオス島では「キリストの涙」とも呼ばれています。ギリシャでは5000年以上前から、このマスティックをガムのように噛む習慣があり、歯を丈夫にする、口臭を甘い香りに変えてくれる、胃痛を和らげる、など、さまざまな効能があると信じられていました。 1998年、英国の医学誌『NEW England Journal of Medicine』に「マスティックはピロリ菌を殺す」という論文が掲載されたことがきっかけで、マスティックは世界的に注目されるようになります。 その後もさまざまな研究が進み、強力な抗ピロリ菌作用のほか、口腔内の細菌群に対しても優れた抗菌性を示すことが明らかになってきました。 天然物であるマスティックは、食用・薬用としても長い歴史を持ち、厚生労働省の研究でも安全性が確認済み。 現在では、チューイングガムのほか、歯磨き、洗口液など、さまざまな目的で実用化されています。「キリストの涙」の力を借りたオーラルケアで、口腔を清潔に保ちたいですね! |
| ■内山 明好先生プロフィール | |||||||
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